
ライブやアイドルイベントでよく耳にする掛け声「えーっ!今来たばっかり!!」。このフレーズは、ライブの終盤にファンが使う定番の掛け声として、アイドルイベントや声優ライブなど多くの現場で見かけます。本記事では、この掛け声がどのようにして生まれ、なぜ今なお多くのライブで使用されるのか、その起源から現在に至るまでを深掘りしていきます。
「今来たばっかり!!」のルーツ

「今来たばっかり!!」という掛け声の起源には、いくつかの説がありますが、特に有力なのは1995年頃の「制服向上委員会(SKi)」というアイドルグループの現場に関連していると言われています。当時、ライブ終盤にMCが「次で最後の曲です」と宣言した際、ファンの一人が「オレいま来たとこーー」と叫んだのがこのフレーズの始まりだとされています。これは単なる冗談として始まったものの、次第にアイドルファンの間で広まり、ライブの終わりに「もう終わってほしくない」という気持ちを表現するユーモアとして定着しました。

どんなことにもルーツってあるんだなぁ…パイオニアは鼻が高いぽろね!
掛け声の広がり
この「今来たばっかり!!」の掛け声は、アイドルグループだけでなく、声優ライブやバンドのライブイベント、さらには同人音楽イベントなどにも広がりを見せました。元々はアイドルイベントに特有のものでしたが、ファンの間で「ライブが終わるのは嫌だ」という気持ちが共鳴し、徐々に他のジャンルのライブでも取り入れられるようになったのです。特に「次で最後の曲」と告げられた瞬間に、会場から「今来たばっかり!」という声が上がることで、ライブ会場全体が一体感に包まれ、観客とアーティストとの絆がより強く感じられます。

「最後の曲です!」に対してまず「えーーーーーーーー!」という叫びが響くぽろ!その中に、今来たばっかり!が聞こえてくるイメージぽろ!
「今来たばっかり!!」を行う際の注意点

「今来たばっかり!!」はユーモアを交えた掛け声ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
適切なタイミングを見極める
基本的にはMCが「次で最後の曲です」と言ったタイミングで使うのが一般的。場違いなタイミングで叫ぶと、会場の雰囲気を乱してしまうことも。
会場の雰囲気を読む
全員が静かにMCを聞いている場面や、しっとりした雰囲気のライブでは、不適切な場合もあります。周囲の様子を見ながら判断しましょう。
他のファンに配慮する
大きすぎる声で叫ぶと、周りの人が驚いたり、不快に感じたりすることも。節度を持って楽しむことが大切です。
アイドルやアーティストの反応を考える
一部のアーティストは「今来たばっかり!!」を好意的に受け止めますが、そうでない場合もあります。相手の反応を見つつ、適度に使用するのが望ましいです。
新しいファンにも優しく
コールアンドレスポンスは、ライブの楽しみの一部ですが、新規ファンが分からないこともあります。無理に強制せず、一緒に楽しめる雰囲気を作ることが大切です。
過剰に連呼しない
何度も繰り返すと場の雰囲気を壊してしまうことがあります。一度適切なタイミングで叫ぶだけでも十分に効果があります。
ライブ独特のファン文化
ライブイベントには、「今来たばっかり!!」以外にも独特の文化が存在します。その中には、ファン同士の暗黙のルールや、ライブをより楽しむための習慣が含まれます。
サイリウムの使い方
ライブでは、サイリウムを使った応援が一般的です。アイドルごとにテーマカラーがあり、推しの色のサイリウムを振るのが基本です。また、特定の曲で一斉に色を変えるなど、ファン同士の連携が求められる場面もあります。
振りコピ文化
振り付けがある楽曲では、ファンがアイドルと同じ振りを真似る「振りコピ」が定着しています。特に、サビ部分の振りを揃えることで、会場全体の一体感が増します。
口上やMIX
曲のイントロや間奏でファンが発する掛け声「MIX」も、ライブ文化の大きな要素です。定番のMIXとしては「タイガー!ファイヤー!サイバー!」などがあります。曲のテンポやジャンルに応じて、適切なMIXを入れることが求められます。
ライブ文化をより楽しむために
「今来たばっかり!!」という掛け声は、ライブ文化に深く根付いたユニークな表現であり、その魅力は今後も色あせることなく続いていくことでしょう。単なる冗談として始まったこの掛け声は、ファンの「ライブをもっと楽しみたい」という気持ちを表現する重要な役割を担い、ライブ会場の一体感を生み出す要素となっています。
また、アイドルライブには「今来たばっかり!!」以外にもさまざまな文化が存在し、ファンがライブをより楽しむための手段となっています。ただし、どんな掛け声でも使い方を間違えると周囲の迷惑になってしまうこともあるため、場の空気を読みながら適切に楽しむことが大切です。
今後も、ライブ文化を盛り上げる一員として、適切なコールを使いながら楽しんでいきましょう!