あなたは、「すごもわ」という言葉をご存知だろうか？
アイドリシャス編集部が札幌アイドル界隈のリサーチをはじめて数ヶ月。夕方になるとXで「すごもわ」とつぶやくアカウントが大量発生していることに気付かされた。主な属性は札幌のアイドルヲタクである。
我々は、この「すごもわ」という言葉の意味を明らかにすべく、緊急会議を実施。そこで出たいくつかの考察を、ここではご紹介する。
【考察1】すごく、もわっとしてる説
はじめに編集部が考えたのは、「すごもわ」が何かの略語ではないか？という考察だ。
「すごもわ」＝「すごく、もわっとしている」
いわゆる「キムタク」システムである。
札幌は北緯43度線に位置する寒冷地域であり、夏でも気温が上がりにくい気候が特徴だ。しかし近年の異常気象が影響してか、今や外気温が30℃を超えることも少なくない。それに伴い、湿度も上昇している。
この問題に危機感を覚える環境保護派閥が、札幌のアイドルヲタクの中に一定数いても不思議はないだろう。その声なき叫びが、夕方のXタイムラインにこだましているのが、「すごもわ」現象の正体ではなかろうか。
【考察2】イタリア語説
我々が「すごもわ」調査に手をこまねいていると、IDOLICIOUSイタリア支部長であるジョヴァンニからのSkype通知が届いた。藁にもすがる思いで、我々は彼に意見を求める。ジョヴァンニはたどたどしい日本語で、とつとつと持論を語りだした。
「もしかして、それはイタリア語かもしれねえですぜダンナ」
聞けば、イタリア語で「sugo」はジュースを意味する言葉らしい。それに英語の「more」が組み合わさることで「ジュース、もっと…」の意味になるのではないか、とのことだ。我々はそっとマイクをミュートにし、これまで溜め込んでいたジョヴァンニへの不平不満を口々に言い合った後、そっとラップトップの蓋を閉じた。
【考察3】SGMW説
「すごもわ」という表記は隠れ蓑で、本来はSGMWではないかという説も出た。SGMWは(Secret Global Mastermind of the World）の頭文字を取ったもので、「世界の黒幕」を意味する秘密結社を意味している、というものである。
元来、諜報員やスパイは一般企業などに紛れ込み、与えられた任務を遂行するもの。札幌のオタク界隈にも当然、SGMWのエージェントが存在する可能性は0ではない。そしてミッションが完了した時点で「すごもわ」と呟いているのではないか。
この考察を基にした場合、SGWMの上層部は、日本中に隠れているエージェントをXのリストで管理しており、常にその目を光らせている可能性がある。あなたのすぐ近くにも、スパイは潜んでいるのかもしれない…
【考察4】モールス信号説
「すごもわ」をモールス信号に変換すると「－－－・－ －－－－ ・・ －・・－・ －・－」になる。これは、古代の予言や異次元の存在に結びつけることができるのではないかと、我々は考えた。
信号を英語で解読すると「OKXNC」という文字列が現れた。札幌中央図書館まで出向き調べてみると、これは古代文明が記した「失われた予言書」の一部だということが判明した。
現代の技術でようやく解読されたこの予言書には、オルクス（Orcus）というローマ神話に登場する死の神が再び目覚め、人間界に混乱をもたらすという内容が含まれている。特定の天文現象や地殻変動と関連づけられ、オルクスの復活が近いことを示唆しているようだ。
一部の陰謀論者は、このモールス信号が地球の「異次元の門」の開放を警告するものだと考えている。その門が開かれると、オルクスの力がこの世界に影響を及ぼし、人類は大きな災厄に直面することになる。信号が特定の時間帯や天文現象と同期して発信されていることから、これが「門の開放」の兆候であり、異次元の存在が地球に影響を及ぼし始めていることを示していると解釈されている。
これが、「すごもわ」の本当の意味なのかもしれない。
【考察5】下ネタ説
なんか、下品な言葉なんじゃないだろうか。
わからないことはググれ
考察を重ねるなかで疲弊しきった編集部。机の上には、昨晩食べたであろうホットシェフの残骸が散乱している。腐敗臭漂う事務所にうなだれる男たち…もう、すごもわの謎を解くのは不可能なんじゃないか…そう全員が諦めかけたそのとき、部員の一人が絞り出すような声を漏らした。
「ググればよくない？」
瞬間、INZMに打たれたような衝撃が部屋中を駆け回る。まさに青天の霹靂。即座にGoogleの検索窓に、我々を長期に渡って苦しめていたキーワードを打ち込む編集部員。そこには、衝撃の事実が記されていた。
「すごもわ」とは
「すごもわ」＝「仕事終わった」の略。仕事終わりに、かわいい女の子の写真等と共に「すごもわ」とつぶやく札幌発祥のカルチャーのこと。
みんなも仕事終わりに「すごもわ」ってつぶやこうぽろ！
