音MAD(おとマッド)、音系MAD(おとけいマッド)、音声MAD(おんせいマッド)とは、音声を有するメディアソースを音楽の基盤として用いる、MADムービーのジャンルである。
出典:Wikipedia
さすらいのKとは?
さすらいのKは、Xに存在するアカウントである。札幌アイドル界隈に属しており、主にマジョリティアラ、WONDER*WHITE、IX-ALICEを摂取していると推察される。
彼は度々Xにて音MADを投稿し、一部の熱烈なファンから支持を受けている。また、ネタ元のアイドルからも認知されるなど、知る人ぞ知る存在として名を馳せてきた。
今回は、そんなさすらいのKがこれまでにリリースした主なMAD付きポストを紹介していく。
マジョリティアラの音MAD
さすらいのKが愛して病まないグループのひとつが「マジョリティアラ」だ。なかでも、『デザートは夢の中で』に対する執着が強く、1曲で数本の作品を生み出している。
デザートは夢の中で
度々のセルフリポストからも分かるとおり、さすらいのKの代表作がこちら。テーマは「闇堕ちしたおジャ魔女カーニバル」。
インド映画『探偵ジャッガ』をモチーフとしたMAD作品。「おジャ魔女カーニバル2019」というMADでも使用されていることから、さすらいのKの文脈を意識した創作姿勢が伺える。
まじかるじゃっじめんと
いとうあさこが出演する伊藤ハムのCM動画を使ったMAD作品。企業ロゴを音ハメするなど、オリジナリティの高さが垣間見れる作りとなっている。
インド映画の大ヒット作『RRR』と、『新宝島/サカナクション』で有名になったフィリピン人エンジニアたちのダンスを題材としたMAD作品。
Merry Bad end
『RRR』で有名なタラクアンナ主演の『ジャナタ・ガレージ』を用いたMAD動画。まじかるじゃっじめんとMADからのつながりを感じる配役。「なんてね」のリップシンクはお見事の一言。
夢堕ち
ドナルド・マクドナルドが白バックでただ踊っているだけなのだが、なぜかジョーカー的な不気味さを感じさせるMAD作品。『夢墜ち』の夢とは、ナイトメアなのかもしれない。
WONDER*WHITEの音MAD
さすらいのKがマジョリティアラに迫るほどの勢いで熱中するのがワンダーホワイトだ。近年になり、その投稿本数が目に見えて増えていることからも、熱の入りようが伺える。
VANILLA
元ネタ不明。現代日本が抱える問題をユニークに風刺した社会派MAD作品。
元ネタ不明。動画を観ていただければわかるとおり、期待通りの展開に大きなカタルシスが得られる作品。
Funky night
元ネタ不明。タイトルとの関連性も含め、さすらいのKが商業的な分かりやすさから離脱し、よりアートな領域へと一歩を踏み出したことを感じさせる作品。
OVERDRIVE
National Aerobic Championshipを素材とした音MAD作品。この素材は、後述のIX-ALICEにも使われるほど、さすらいのKにとってのフェイバリットモチーフと思われる。
その他のグループ
さすらいのKは上述の2グループ以外にも、さまざまなアイドルソングを音MADのモチーフとしてチョイスしている。
YOURSIDE≠YOURSIGHT/IX-ALICE
編集部が初めてさすらいのKに触れたのがこのMAD作品。『OVERDRIVE/WONDER*WHITE』と同系統な素材ながらも、シーンチョイスの妙により別の作品へと昇華されている。
うぃーあーうぇい⤴︎/# MOUWAY
高校野球界隈では知らない人のいない報徳学園の魔曲「アゲアゲホイホイ」の動画と、アイドルソングをマッチングさせた音MAD作品。「うぇい」と「アゲアゲ」の相性の良さは正に脱帽だ。
踊らさる!/シャオニャン
千歳のご当地アイドル「シャオニャン」の代表曲を使った音MAD。動画の元ネタについては正直もう疲れてきたので調べたくないから、分かる人は教えてほしい。別に知らなくてもいい。
さすらいのKの今後に注目
音MAD文化はインターネットで興ったルネサンスであり、現代アートのひとつとも言えるムーブメントである。日本特有のユーモアが光る点も含めて、スーパーフラットの一部といっても過言ではないだろう。今後も、さすらいのKが織りなす作品群の数々から、我々は目を離さずにはいられない。
さすらいのKはこの前、単位を6つ落としたってXにポストしていたから、たぶん普通のアイドル好きな大学生だぽろ。